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アライとはなんなのか|なんちゃって支援者 にならないために

アライって言葉よく聞くけど、一体どういう意味なの?

アライになりたいけど、どんなことに気をつけたらいいのかな?

そんな風に思っていませんか?

当事者の方に聞くと、必ずしも「アライ」という言葉にいいイメージを持っている方ばかりではありません。なんちゃってアライに傷つけられた経験をしたことがある人もいるからです。

自分自身としては、アライが増えていくことはとても嬉しいことだし、自分たちセクシュアル・マイノリティが生きやすい世の中になるためには不可欠だなと思っています。

ただ、今回の記事を読んでくれている方のように「アライになりたい」と思っている人は、不信感を持っている当事者がいるということも念頭においておいていただければと思います。

では、今回は「アライって何なの?」ということについて書いていきたいと思います。

さっそく、まいりましょう!

目次

アライとは

アライとは、英語で「同盟、支援」を意味する「alliance」が語源となっていて、LGBTなどの社会的な課題にたいして 、積極的に理解し支援するという考えを持ち、行動する人のことをいいます。

これは何も非当事者だけにあてはまることではなく、「他のセクシュアリティに対するアライ」として当事者でも「アライ」として活動することはできます。

でも正直アライって何したらいいのかよく分からないんだよな…。

って人も多いと思います。どうしたらいいのか分からないのは当然だし、まず「どうにか理解して行動していきたい」と思ってくれた心が何よりも大事だし、嬉しいです。

次からは、「何からしたらいいのか…」と思っている人にどんなことをやっていけばいいのかを例示していこうと思います。

アライになるために出来ること

知ること

まずは、セクシュアル・マイノリティとはなんなのかを知ることが大事です。知らないことに対しては、支援することも出来ないからです。

知識がない状態で活動し始めると、無意識的に当事者を傷つけるような言動をしたりと、「よかれと思って」が裏目にでる可能性があるのです。

だからまずは、しっかりと知識をつけるところから始めましょう!

でもどうやって知ればいいのさ…?と思いますよね。実は自分も当事者とはいえあまりセクマイに関する知識なんてなかったんですよね…お恥ずかしながら。だから勉強しました。講習会にでたり、本を読んだりして。

実際に自分が読んでよかったなと思う本を挙げていきますので、参考にしてもらえると嬉しいです。

マンガでわかるLGBTQ+

この本はホントにめちゃくちゃ分かりやすいです!

結構セクマイの本ってなると固くて読んでて頭が爆発しそうなものもあるんですけど、これはマンガが多いし、とても分かりやすく書かれているので、スッと頭に入ってきます。

そして当事者が編集しておられるからなのか、マンガのひとつひとつが共感の嵐!インスタグラムでも発信されていますが、当事者の気持ちがホントによく分かる表現をされています。

導入編としてはピカイチ!めちゃくちゃオススメです!

職場におけるLGBT・SOGI入門

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「職場におけるLGBT&SOGI入門」大幅リニューアル!新発売! | 認定NPO法人 虹色ダイバーシティ 以前より好評をいただいておりました「職場におけるLGBT&SOGI入門」を大幅リニューアルいたしました […]

認定NPO法人「虹色ダイバーシティ」さんが発行しているこの冊子!

分量も多くなく、価格も600円と安価なので購入しやすいです。(送料は別にかかってしまいますが…)

中身の簡潔にわかりやすくまとめられており、導入編としてはこれもかなりいいんじゃないかなと思います。

自分の場合は同じく虹色ダイバーシティさんが発行している「LGBT&アライサポートブック」「虹ステーションDVD」を同時に購入しました。

虹色ダイバーシティさんは、レズビアンである村木真紀さんが代表をつとめられている団体です。当事者としての目線からセクマイの職場環境の向上等をめざして、研修やイベントなどをしておられます。

虹色ダイバーシティさんには、「虹色パートナー」という寄付制度があります。前に書いた記事でもあるようにこれに寄付をしているので前々から存在は知っていましたが、研修会に参加したり、こうして教材を買ったりすることはありませんでした。

形だけの支援者ではなく、当事者だけどきちんとアライとしての知識を深めていかねばなと反省したところです。

カミングアウト・レターズ

これは若干「アライ」になるための本とは違うとは思いますが、当事者やその家族の葛藤や苦悩を知るためには読んでおくべき本かなと思います。この本は別記事でも紹介していますので、興味があれば読んでみてください。

当事者と家族との手紙のやり取りを載せており、カミングアウトの怖さ、カミングアウトを受ける人の葛藤などがリアルに描かれており、自分と投影してめちゃくちゃ泣きながら読みました。

知識という意味では少し外れるところではあるのかもしれませんが、アライとして大事な「寄り添う気持ち」を持つためにはとても意義のある本ではないかなと思います。

まだまだ自分自身、知識が足りていないな~と思っているところなので、これからも色々な本を読み、研修会や勉強会に参加しながら知識を深めていきたいなと思っています。

今後もさらに情報をアップしていきますので、参考にしていただけると嬉しいです。

表明すること

あなたがアライであるということは、外に出さないと伝わりません。グッズをつける、日ごろの言動からセクシュアリティに関する言動に気を付けるなど、自分がアライであることを表明しましょう。

ただ、アライであることを表明するときに気をつけなければいけないのは「なんちゃってアライ」として表明すること。

自分自身が体験した話として、飲み会の席で「お前ってLGBTなの?」と職場上司に聞かれたことがありました。それもきっと「よかれと思って」やった言動なのかなと今にしては思います。「自分はそういうことに偏見のない上司だぞ」と示そうとしたのかと。

これは単なるセクハラだし、「アライ」の皮をかぶった「破壊者」だなと思いました。その発言を受けた周りの人の目、焦って否定する自分、きっとあの光景を忘れることはないからです。いったん自分の心はあそこで壊されたなと思います。

だから何が言いたいかと言うと、「自分がアライを表明する」ことと、「人のセクシュアリティに土足で踏み込む」というのは全く違うということを覚えておいてほしいのです。

きっとこの記事を読んでくださっている人にはそんな方はいないと思いますが、不用意に誰かの心を傷つけることのないようにしてほしい。心から願います。

行動すること

職場でセクマイに関する研修実施を呼びかけたり、職場で繰り広げられるセクマイに対する差別的な言動を率先して止めるようにしましょう。

差別的な言動に心を傷めている当事者は必ずいます。心ない会話、自分に向けられたものでなくてもセクマイを否定する言葉に密かに傷を負っていっている人がいることに気づいてください。

そういう人たちは、あなたのその行動にきっと頼もしく、心強く思うはずです。「あぁ、こんな人も職場にいてくれているんだ。」と救われた気持ちになるはずです。

そしてあなたのその行動が、きっと周りの意識も変えていく。少しの行動でいいんです。その小さな一歩が大きな結果に変わる。あなたのその一歩は偉大です。

アライになりたいみなさんへ

「アライになりたい!」そう思ってこの記事を読んでくださった方には、本当に尊敬の念を抱きます。そうした気持ちを持って行動しようとしている人がいることに感動を覚えます。

33年間、半クローゼット人生を生きてきて、生きづらい時も沢山ありました。心ない言葉に傷つくことも沢山ありました。

でも、こうしてあなたたちのように、心強い仲間がいることに未来への希望と生きる活力をもらっています。そしてその輪が広がるように、自分のできることは全力でやっていきたいと思っています。

あなたの気持ちに感謝します。最後まで読んでくださってありがとうございました。

それでは、また!

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