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カミングアウトへの対応方法|どう反応すればいいか分からないあなたへ

もしも友人からカミングアウトされたらどうしたらいいんだろう…

もしも自分の子供にセクシュアルマイノリティだとカミングアウトされたら…

そんな風に思っていませんか?

カミングアウトをされる側も、急なことだとどう反応すればいいのか分かりませんよね。あまりあることではないし、受ける側も結構ストレスがかかることではないかなと思います。

ただ、13人に1人(諸説あります)がセクマイだと言われている世の中で、家族、友人、職場の同僚、だれからカミングアウトを受けるか分からない現状だと思います。

今回の記事では、そんないつ受けるか分からないカミングアウトに備えて、どう対応したらいいのかを当事者目線でお話していきたいと思います。

さっそく、まいりましょう!

目次

カミングアウトとは

まず、カミングアウトって何?ってところですよね。

カミングアウトってよく使っているけど、自分も具体的にどういう意味よ?と聞かれると「セクシュアリティの告白」とかそんな感じかなぁと漠然とした認識だったので、調べてみました。

カミングアウトというのは、「自分の性的指向や性自認などを自ら表明すること」をいうのだそうです。まぁ、近からず、遠からずでした!(笑)

カミングアウトの語源は「Coming out of the closet(押し入れから出てくる)」です。これは、セクシュアリティを公表しない状態のことを押し入れに隠れているという比喩から「Closet(クローゼット)」と呼ぶところからきています。

どうしてカミングアウトするのか

どうしてカミングアウトをするのか、その理由は人それぞれだと思いますが、多くの場合は「本当の自分を理解してほしいから」ではないかと思います。

セクマイだと、自分のことを隠して生きることが多いんです。恋人の話をする時も、いちいち脳内で異性に変換して話をして、これを言ったら気づかれるのかとか常に脳内フル回転させてウソつかなければいけない。

ひとつひとつのウソは小さいものが多くて、さして気にしていなかったとしても、それが何十年と続くと、疲れてくるんですよね。「なんでこんな自分を偽って生きなければならないんだろう。『普通』だったらどんなに楽だったんだろう。」って。

そして、友達や家族にウソをついているという罪悪感もあります。本当の自分って何なんだろう。悩む時もあります。人が周りにいて恵まれているはずなのに、どこか空っぽで、孤独感を抱くんです。

そんな自分が嫌で、変えたくて、もっと深く人と関わりたくて…

ありのままの自分で生きてはいけないんだろうか

大事な人には自分のことを分かってほしい

そう思うようになって、「カミングアウト」をするってことが多いんじゃないかなって思います。

カミングアウトを受けた時にどうするか

カミングアウトを受ける側も、相当なショックを受けると思います。偏見はなかったとしても、「どう答えれば正解なんだろうか」と混乱するのは当然です。

そんな時まず真っ先に分かっていてほしいことがあります。それは「当時者にとって、あなたが大事だからカミングアウトした」ということです。

どうでもいい相手にはカミングアウトしようとは思いません。大事なあなただからこそ、本当の自分を分かって欲しい。そう思ってカミングアウトするんです。

そして、変に気を遣わず、距離をおかず、聞きたいことは聞いてください。興味本位の人に自分のセクシュアリティについて根掘り葉掘り聞かれるのは不快ですが、真剣に分かろうとしている相手なら別です。

多分聞かないと分からないこともあるだろうし、逆に分からないことは「知りたい」という真剣な気持ちを持ってくれているのであれば、全然ウェルカムです。自分のことは正確に理解してほしいので。

ただもちろんこれはあくまで持論なので、当てはまらない人もいると思います。

だから、まず色々質問する前に「分からないことがあるから、聞いてもいいかな?」と相手に質問してあげてくださいね。それで承諾が得られれば、あなたが疑問に思うことを素直に聞いてください。

そして話を聞く上で、絶対にやってほしくないことがあります。

それは「相手のセクシュアリティを否定すること」です。「それってきっといい男の人に出会ってないだけだよ~」とか「結婚してるんだから気のせいなんじゃないの?」とか、そういうことは絶対に言わないでください。人のセクシュアリティは千差万別だし、当事者以外には分からない身に見えない紆余曲折や苦悩、葛藤がたくさんあります。

そういう言葉を聞いてしまうと、せっかく開きかかった心のドアがパタンと閉まって、

あぁ…この人やっぱり分かってくれないんだな

って絶望に変わります。また、

「同性が好きってことは、自分のこともそういう目で見てたってことでしょ?」とか笑えない冗談で返すのもやめてください。異性愛でも、同性愛でも好きになる相手は誰でもいいわけではありません。同性愛だからと言って、「同性だったら誰でも性的な目で見る」みたいな偏見は本当に不愉快なので、冗談でも言わないでください。

少しキツめの言い方になってしまいましたが、実際に自分が言われて嫌だった言葉や、友人が言われて傷ついていた言葉をあげているので、リアルな言葉として受け取ってもらえると嬉しいです。

自分のカミングアウト経験談は下の記事に書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

いつカミングアウトを受けてもいいように準備しておこう

カミングアウトを受けたことがある人も、ない人もいると思います。

13人に1人。この割合を考えた時に、カミングアウトを受けるって結構身近だと思うんですよね。

カミングアウトは一世一代の大イベントです。何回もカミングアウトしてきている自分ですら、いまだに緊張するし、「受け入れられなかったらどうしよう」という不安で押しつぶされそうになります。

カミングアウトをする意味や、カミングアウトを受けた時の対応について今回の記事で書いたことが、今後あなたのカミングアウトを受けるときの参考になれば嬉しいです。

言う側、受ける側双方が幸せなカミングアウトになることを願っています。

それでは、また!

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